しかし、それではサラリーマンがリアルタイムで株の売買が出来ないので、どうしたものかと考えた結果、夜にも株の取引が行えるようにしてほしいといった要望に応える形で、各証券会社が夜間取引というサービスを始めたのです。
ちなみに、夜間取引というとPTSという文字が必ずと言って良いほどくっついているので、夜間取引=PTSと思っている人が少なからずいるようですが、夜間取引とPTSは別物です。
PTSとは『Proprietary Trading System』の略で、日本語だと私設取引システムとなります。これは、証券取引所で行われる取引ではなく、証券会社の開設してあるコンピューターネットワーク上の証券所で取引するものです。
要は、証券取引所が閉まっている間でも、証券会社がネット上に場所を設けて、そこで夜間取引が出来るようにしているというシステムです。
こう書くと、なにやら特別な取引のように思われがちですが、実際は昼間に行われる取引とシステム上の大きな違いはありません。というのも、昼間に使われる証券取引所にしても、実際に取引を行う投資家にとってはパソコン内の取引所と同じ感覚で取引されているので、そこに違いはないのです。
ただ、夜間取引は、昼間の取引量と比べたらかなり少ないです。銘柄によっては全く人が並んでいないというケースも珍しくありません。
というのも、昼間の株取引の場合はどの証券会社に口座を持っている人であっても、いくつかある証券取引所のほとんどで自由に取引が可能ですが、夜間取引の場合、どの証券会社のネットワーク上の取引所でも取引できるというわけではありません。
また、まだ夜間取引は完全に普及していないという事情もあります。よって、取引量はかなり控えめなのが現状です。ただ、この夜間取引で救われた人だって大勢います。
とある銘柄の株価が突然急落し、三日連続でストップ安を記録した事がありました。そのとき、一時500円だった株価が三日で200円にまで落ちました。もしその株を100,000株買っていた人がいたら、三日で3000万円の大損です。実際、そういうケースがまれにですが起こります。
その際、いち早くその急落が長く続くと察したある方は、一日目のストップ安のあと、夜間取引ですぐ次の日の最低限度額を指定し、夜間取引で売却を試みました。
結果的にその株は320円で売れたそうです。その人は一万株買っていたらしいので、もし放っておいたら300万円のマイナスだったところを、180万円の損で食い止めました。夜間取引には、こう行った使い方があるのです。
【夜間取引とは?】は2008年8月20日に更新されました。
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