ただ、これらの分析は、必ずしもどちらかを選択しなければならない、という事はありません。両方とも加味した上で、総合的に判断してから銘柄を選んでも問題はないのです。
もっとも、どういった分析をしても、株価を完全に読みきるのは不可能です。それを踏まえた上で、より良い銘柄を選ぶ最善の方法について、いくつかご紹介したいと思います。
まず、デイトレードの場合。デイトレードだと、ファンダメンタル分析に関してはあまり重視されない傾向が強いです。実際、分単位、秒単位で動く株価を追いかけることになるので、あまり安定性などには意味がなく、むしろ流動性が重視されます。
ただ、あまりに流れが速すぎる銘柄は危険です。急激に落下したり、特売りになる可能性が高いからです。そういった変化に対応できるよう、デイトレードはチャートの動きを出来るだけ随時観察できる環境で行うのが望ましいですね。
ここで一つ助言を。デイトレードの場合、個の銘柄に関するグッドニュースを見て買うというのは少々危険です。デイトレードを行っている人の多くは、ニュースが出る頃には何らかの方法でその気配を察して、買いに走っています。
つまり、ニュースが出る頃には、ピークは過ぎているのです。もちろんそうでない、あまりに突発的なニュースもあるにはあるので、それに関しては見極めが必要です。
中長期で銘柄を持ちたいと考えている人にとっては、安定感が必須です。その為には、できる限り安い株価の銘柄は買わない方が賢明といえます。
特に、長期的な保有を考えている人は、ファンダメンタル、テクニカルの両方の分析を駆使して、できる限り安定感があり、急激な変動をしない堅実な銘柄を購入する事をお勧めします。
長期にわたって株を保有するという事は、毎日その株価をチェックし、株価の上下動に少なからず一喜一憂する事になります。あまりに変動が激しいと、日常生活に負担が掛かります。そういった点も踏まえて、銘柄を選ぶようにしましょう。

