順張りが上昇し始めた株を購入、下降し始めた株を売却するのに対し、逆張りの場合は上昇し始めた株を売り、下降し始めた株を買うという手法となります。
この裏をかくというのは、言い換えれば先を読むとも言えます。株価が上がり始めたら、多くの人は「買いだ!」と思いますよね。
しかし、しばらくすると「そろそろ下がり始めるだろう」という考えを持つ人が徐々に増えてきます。そうなっていくと、上昇の勢いが徐々に影を潜め、その動きを見た保有者が「そろそろやばい!」と思い始め、買い注文より売り注文が多くなると、株価は下がり始めていきます。
逆張りは、これら一連の流れを先読みした売買方法なのです。
逆張りは、一般的には中長期当市に向いている買い方といわれています。というのも、株価が下がっている状況で買うので、上昇に転じるまでにタイムラグが発生するからです。
短期での逆張りは、例え読みどおり上げ始めても、それが市場の閉まる直前で、最終的に購入時の株価に届かなかった、なんてことは珍しくありません。ある程度期間を見て、下降から上昇に転じ、購入時の株価を上回るまで余裕を持って見守るだけの期間が必要な買い方といえます。
基本的に、この逆張りも、順張りのほうも、テクニカル分析・ファンダメンタル分析の双方での売買方法と言えます。チャートを見て、下降中の株をそろそろ上がりそうだと判断した場合に買う場合は逆張りですし、上昇に転じてから買う場合は順張りです。
また、今は株価は下がっているけど、業績はうなぎのぼりで、今後上昇が期待できるという株を買う場合はファンダメンタル分析による逆張りと言えます。どのような分析に関しても、買うタイミングによって順張りと逆張りに分かれるわけですね。
逆張りは、リスクの大きい買い方ですし、勇気のいる売り方です。
下がっている状況で、何時下げ止まるかわからないまま買うというのは難しいですし、折角上がっている状況で売るというのは、欲を断つのが難しい作業です。
基本的には、購入時は順張り、売却時は逆張りというのが、リスクの少ない方法と言われていますね。

